イーネオヤの道具。縫い針ひとつで編める手軽さが魅力
前の記事では、オヤには使う道具や素材によってさまざまな種類があることを紹介しました。今回はそのなかでも、このブログの主役のひとつ「イーネオヤ」を始めるのに必要な道具を見ていきます。
イーネオヤの基本は、縫い針が一本あれば編み始められる手軽さにあります。そこに、作りたいものや使う糸に合わせて、糸通しやはさみ、土台の布などを少しずつ足していくイメージです。
なお、記事の最後に、ご紹介した道具を楽天市場で探せる検索ページのリンクを掲載しています(アフィリエイトリンクを含みます)。気になる品物があったら、探してみてください。それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
縫い針(イーネ)
イーネオヤの「イーネ」は、トルコ語で縫い針のこと。その名前のとおり、この手芸の主役は一本の縫い針です。糸を結びながらモチーフを編んでいくので、針はずっと手にしている相棒のような存在になります。
選ぶときの目安は、滑りがよく、使う糸の太さに合っていること。針の長さについては「長めがよい」とする本もありますが、個人的には取り回しのしやすい短めの針のほうが使いやすいと感じています。太さは、細い糸で繊細に作りたいなら細めの針のほうが目を作りやすく、特にこだわりがなければ指先でつかみやすい標準的な太さの針が、入手のしやすさやコストの面でもおすすめです。
針先の形も、選ぶときのポイントのひとつです。編み始めたばかりの方には、針先の丸いクロスステッチ針がおすすめ。糸を割りにくいので、引っかかりが少なくスムーズに作業できます。少し慣れてきた方や、細い糸で繊細な作品を作りたい方は、針先の細いものを使うと、細かな目も作りやすくなると思います。
とはいえ「必ず守るべき」というルールがあるわけではありません。イーネオヤは縫い針しか使わないからこそ、自分にとって使い心地のよい一本を選ぶことが、心地よく続けるいちばんのポイントだと思います。まずはお手持ちの裁縫箱にある針で十分始められますし、100円ショップのフランス刺繍針でも問題なく編めます。何本か試しながら、自分の手にしっくりくる針を見つけていくのも楽しい時間です。
糸通し
針に糸を通すのに時間がかかってしまう、という方は、糸通しを用意しておくと安心です。
イーネオヤでは糸を50cmほどに切って使い、複数の色を組み合わせてモチーフを作ることも多いので、作業中に何度も糸替えが発生します。そのたびに糸通しがあると、手を止める時間が短くなり、編むことそのものに集中しやすくなります。
糸切りばさみ
糸を切るためのはさみは、使いやすく切れ味のよいものであれば、どんなものでもかまいません。
ただ、切れ味の悪いものを使うと糸端がばらついてしまい、糸始末がきれいに仕上がりにくくなります。最後の糸始末でつまずくと、せっかく仕上げた作品がもったいないので、仕上がりのクオリティを上げるためにも、切れ味のよい一本を選んでおくと安心です。
ライター(ナイロン糸・ポリエステル糸を使う場合)
イーネオヤで使われる糸は、主にポリエステル・ナイロン・シルクの3種類。このうち化学繊維であるポリエステルとナイロンを使う場合は、ライターで糸端を軽くあぶって糸始末をします。あぶって糸端をまとめておかないと、使っているうちに糸がばらけてくることがあるためです。
特別なものは必要なく、一般的なライターで問題ありません。最近は紙巻きたばこを吸う方が減っているためか、コンビニやスーパーでの取り扱いがやや少なくなってきていて、思ったより手に入りにくいかもしれません。見かけたときに用意しておくといいかもしれません。
オヤを縫い付ける布(必要に応じて)
イーネオヤはもともと「スカーフの縁に縫い付ける」用途で発達した技術なので、土台となる布に縫い付けながら作るモチーフが多くあります。
練習用であれば、綿のさらし布などに縫い付けると編み地が見やすくて便利です。綿のトーションレースを土台代わりにする方法もあります。ハンカチやコースターといった小物に仕立てたい場合は、縫い付け先の小物をあらかじめ用意しておきましょう。一方で、ピアスやブローチなどのアクセサリーに仕立てる場合など、土台が必要ない作品であれば、布は用意しなくても大丈夫です。
糸(次の記事でくわしく)
そして欠かせないのが糸です。糸は素材や太さによって編みやすさや仕上がりの表情が大きく変わり、好みや用途に合わせてさまざまなものが選べます。
種類が多く、お話ししたいことがたくさんあるので、糸については次の記事であらためてくわしく紹介します。日本国内の手芸店で手軽に手に入るものから、トルコより取り寄せるものまで、選び方のポイントをまとめる予定です。
まとめ
イーネオヤの道具は、基本となる針を中心に、糸通し・はさみ・ライター・土台の布を用途に合わせて足していく、というシンプルな構成です。多くは裁縫箱にあるものでまかなえて、針と糸さえあればどこでも編み始められる身軽さは、イーネオヤならではの良さだと思います。
道具が揃ったら、次はいよいよ糸選びです。次の記事でお会いしましょう。
今回紹介した道具
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